あるデザイナーの告白。

あるデザイナーの告白。実話である。

広告の問い合わせがないので、コピーを書きはじめました。

わたしはデザイナーですが、たまにコピーを書きます。それは社内にコピーライターがいないからという理由もありますが、あるきっかけがあったからです。そのきっかけを話します。

 

わたしがコピーをまだ書いていない頃の話です。

「セミナーを開催するので、人を集めるために広告をつくってほしい」という仕事がだされたことがありました。

 

はじめてセミナー広告をつくるので、自分なりに必死に考えました。

「もっとこういうレイアウトがいいかな」「メリハリを出すために問い合わせ部分は背景黒で白文字にしよう」レイアウトや色味など見た目でインパクトのあるものが良いと思ったわけです。

 

完成した広告を社内で確認しGOサインがでたので、その広告を新聞に掲載することになりました。

 

結果は散々なものでした。

 

人を呼ぶためのセミナー広告を掲載したのに、まったく問い合わせがありません。

このまま掲載しつづけても問い合わせが増える見込みがないので、新しい広告を考えることになりました。

 

とにかく結果がでるものがほしいのです。

 

レイアウトを変えようぜ、もっとインパクトがある感じで、インパクトが重要だ。という考えのもと広告は作りなおされていき、さらにエスカレートしていきました。

 

正直なところ、わたしは「レイアウトを変えることが問い合わせにつながるのかな」と思った。「見た目よりも中身の内容が、見る人にとって重要じゃないか」と感じたわけです。

 

セミナー広告を見たい人がどうしたら問い合わせしてくれるのかを考えれば、必要なのはレイアウトやインパクトなどの見た目ではなく、メリットです。

 

広告を見た人は、そのセミナーにいったら、どんなメリットがあるのかを考え、メリットがあったら行きたいと思うでしょう。

 

インパクトがなくても、自分がほしいメリットや興味があるものであれば、問い合わせしてくれると思います。

 

出す側の出したいメッセージではなく、受けてが欲しがっているメッセージじゃなければ興味をしめしません。

 

でも、そのときは、どうしたらいいのかわかりませんでした。

 

とにかく結果がでるものがほしい。

わたしが欲しいのはそれだけでした。

 

そこで、コピーの本と出会うのです。

 

その本は

ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉

です。

 

 この本は結果を出すためのコピーについて書かれています。テスト済みの結果が保証されているものです。わたしがほしいのは結果がでるものです。